住まいのコラム Column

共働き世帯の住宅ローン|4000万円借りる時の年収・返済額・控除額シミュレーションと資金計画ポイント

共働き世帯の住宅ローン|4000万円借りる時の年収・返済額・控除額シミュレーションと資金計画ポイント

「これから家を建てたいが、今の収入で4,000万円の住宅ローンが組めるか不安」という方も多いと思います。

また、月々どのくらいの返済額になるのか、いくらくらい住宅ローン控除を受けられるのかを知りたい方は少なくないはずです。

そこで今回は福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアのハウスメーカー『鬼丸ハウス』が、「共働き世帯が住宅ローンで4,000万円借りる」場合のローンプランの種類と年収・返済額・税控除額目安を解説します。

無理のないマイホーム資金計画を考える際のポイントについてもお話ししますので、家づくりを後悔したくない方はぜひ最後までごらんください。

共働き世帯の住宅ローンプラン

共働き世帯の住宅ローンプラン

今や共働き世帯は全体の70%程度(2020年時点で69.2%)まで上昇しており、主に住宅を購入する世代である30〜40代では専業主婦(主夫)の割合が減少し続けています。

この現象を背景に、共働き世帯の住宅ローン事情が変わりつつあり、「ご主人が1人でローンを契約する」タイプだけではなくなっています。

共働き世帯が家を購入する際に利用できる住宅ローンのタイプは、主に3つです。

単独ローン(2人別々の住宅ローン)

こちらは、夫婦・カップルが2人それぞれで住宅ローンを個別に契約する方法です。

主債務者2人それぞれ
団体信用保険加入者2人それぞれ
税控除申告者2人それぞれ
連帯保証人・連帯保証人をつけた方が借入可能額が増える
・主債務者の返済能力が不十分である場合は必要
メリット・2人のうちどちらかの収入が減った場合(傷病休職、産休、育休など)も、返済遅延のリスクを抑えられる
・連帯債務は発生しない
・ローン控除を2人分受けられる
・離婚や死別などで必要な手続きが分かりやすい
デメリット・2人それぞれで審査を受けるため、どちらかが通らないと住宅を購入できない
・住宅ローンの契約にかかる諸経費が2倍になる
・2人それぞれで確定申告が必要

ペアローン

ペアローンとは、夫婦やカップル2人が1つの物件に対してセットで住宅ローンを組む方法です。

2人個別でローンを組む場合とは仕組みは異なります。

主債務者2人それぞれ
団体信用保険加入者2人それぞれ
税控除申告者2人それぞれ
連帯保証人2人それぞれが互いに連帯保証人となる(夫↔︎妻)
メリット・婚約段階でも借り入れられる可能性がある(契約時に入籍を確認できる公的書類の提出が必要な場合も)
・1人ずつで個別に融資を受けるよりも借入金額を増やせる
・ローン控除を2人分受けられる
デメリット・入籍していないカップルでは利用できないプランが多い
・2人それぞれで審査を受けるため、どちらかが通らないと住宅を購入できない
・住宅ローンの契約にかかる諸経費が2倍になる
・2人それぞれで確定申告が必要
・連帯債務(※)が発生する
・離婚や死別などで必要な手続きが複雑になる

※連帯債務:複数の人がそれぞれ借入全額に対して返済責任をもつことを指し、住宅ローンでは夫婦などがそれぞれに複数の債務者がそれぞれ独立して債務の全額を負担する関係のことです。債権者は、債務者の誰に対しても借入額全体の返済を請求できます。

収入合算ローン(連帯保証・連帯債務タイプ)

収入合算ローンとは、夫婦やカップルの収入を合算して融資を受ける方法です。

金融機関によっては、連帯保証タイプや連帯債務タイプと呼ぶ場合もあります。

主債務者住宅ローン契約者のみ(原則は夫婦・カップルで収入が多い方)
団体信用保険加入者住宅ローン契約者のみ
税控除申告者住宅ローン契約者のみ
連帯保証人収入合算した配偶者など(主債務者が夫→妻が連帯保証人)
メリット・審査を受けて契約するのは1名のみなので、諸費用を抑えられる
・1人で融資を受けるよりも借入金額を増やせる
・確定申告は契約者1名のみ
デメリット・入籍していないカップルでは利用できないプランが多い
・収入を合算する配偶者などが休業(傷病休職、産休、育休など)すると、返済が滞りやすい
・連帯保証人は団体信用保険に加入できないので、疾病時の補償を受けられない
・連帯債務が発生する可能性がある
・離婚や死別などで必要な手続きが複雑になる

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームを検討中の方は、『鬼丸ハウス』へお問い合わせください。

土地探しから無理のない資金計画、マイホームの設計施工までワンストップでしっかりサポートいたします。

“家賃並み月々6万円”から購入できる高品質&ハイデザインな住宅を提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

共働き世帯で4000万円の住宅ローンを組む時の「世帯年収目安」

共働き世帯で4000年の住宅ローンを組む時の「年収目安」
建築実例「北九州市小倉南区

金融会社は住宅ローン審査において、収入や勤務先、健康状態などいくつもの項目をチェックしますが、最も大きな要素が「契約者の年収」です。

共働きで4,000万円の住宅ローンを組みたい場合は、まず世帯の年収倍率と返済負担額を確認しましょう。

年収倍率

年収倍率とは「借入額÷年収」で求める指標で、住宅ローンの借入額を決める目安になります。

無理のないローン計画にするためには、年収倍率を5倍以内に抑えることが理想です。

しかし近年は土地の価格が高騰している都心部では6〜7倍に設定するケースが増えています。

住宅金融支援機構のフラット35利用者調査によると、平均年収倍率は「7.0倍(全国)」です。

ただし、この年収倍率には手持ち金(全国平均699.0万円)も含まれます。

ちなみに、多くの金融機関はその他の条件(勤務地・勤続年数・健康状態・連帯保証人の有無など)によっては、年収倍率8倍までの金額を借り入れられる可能性もあるので、気になる方は仮審査を受けてみましょう。

仮に4,000万円(手持ち金なし)の融資を受ける場合、年収率5・6・7・8倍で想定できる世帯年収は以下の通りです。

年収倍率年収目安
5倍800万円
6倍667万円
7倍571万円
8倍500万円

返済負担率

借入額を決める際に年収倍率と合わせてチェックしていただきたいのが、返済負担率です。

返済負担率とは「年収/年間返済額×100(%)」で求める指標で、無理のないローン計画かどうかの参考になります。

家計へ負担のない返済計画にするためには、返済負担率を20〜25%に抑えることが理想です。

住宅金融支援機構のフラット35利用者調査では、平均返済負担率は「23.1%(全国)」となっています。

年収500・600・700・800万円の世帯が4000万円の借り入れをする場合の返済負担率は以下の通りです。

年収返済負担率
500万円31.5%
600万円26.2%
700万円22.5%
800万円19.7%
(返済期間35年・固定金利1.94%・ボーナス払いなしの場合)

返済負担率を下げるためには、固定金利よりも金利が低い変動金利プラン(2025年4月時点)を選ぶか、手持ち金(頭金)を用意して借入額を減らす必要があります。

ただし、日本銀行の政策金利が2025年4月から徐々に引き上げられており、それと連動して変動金利も上がる可能性があります。

固定金利・変動金利のどちらがいいかは、購入のタイミングや返済期間にもよりますので、事前にプロへ相談しましょう。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームを検討中の方は、『鬼丸ハウス』へお問い合わせください。

「自己資金がない」「勤続年数が短い」「年収が200〜400万円」「20代・新婚」などの方のマイホーム計画もしっかりサポートいたします。

共働き世帯で4000万円の住宅ローンを組む時の「月々返済額目安」

共働き世帯で4000年の住宅ローンを組む時の「月々返済額目安」
建築実例「京都郡苅田町

4,000万円の住宅ローンを組む場合、金利と返済期間によって月々の返済額は変わります。

固定金利の場合

※金利は2025年4月時点のものです。情勢の変化によって金利は変わりますのでご了承ください。

金利1.94%

返済期間月々返済額年間返済額総返済額
20年201,218円2,414,616円48,292,320円
30年146,650円1,759,800円52,794,000円
35年131,276円1,575,312円55,135,920円
(ボーナス払いなしの場合)

金利2.59%

返済期間月々返済額年間返済額総返済額
20年213,719円2,564,628円51,292,560円
30年159,926円1,919,112円57,573,360円
35年144,934円1,739,208円60,872,280円
(ボーナス払いなしの場合)

変動金利の場合

※金利は2025年4月時点のものです。情勢の変化によって金利は変わりますのでご了承ください。

金利0.64%

返済期間月々返済額年間返済額総返済額
20年177,605円2,131,260円42,625,200円
30年122,148円1,465,776円43,973,280円
35年106,327円1,275,924円44,657,340円
(ボーナス払いなしの場合)

高品質の住宅を「30坪・2,400万円(税込)」から提案しておりますので、お気軽にご相談ください。

共働き世帯で4000万円の住宅ローンを組む時の「税控除額目安」

共働き世帯で4000年の住宅ローンを組む時の「税控除額目安」
建築実例「北九州市八幡西区

住宅ローンを組む人に嬉しい制度が「住宅ローン控除(住宅借入金等特別税額控除)」です。

ただし、利用するには条件がありますので、事前にチェックしておきましょう。

住宅ローン控除とは

住宅ローン控除とは、毎年末のローン残高0.7%分を最長13年間、所得税(もしくは住民税)から控除される制度です。

以下の条件に当てはまると利用できます。

  • 新築(購入)する住宅が「長期優良住宅・低炭素住宅・ZEH水準省エネ住宅・省エネ基準適合住宅」であること
  • 税申告者自身が住むための住宅であること
  • 合計所得が2,000万円以下であること
  • 住宅ローンの借入期間が10年以上であること
  • 物件の引き渡し(もしくは工事完了)から6ヶ月以内に入居すること

住宅の省エネグレードと税申告者によって、控除の対象となる借入限度額と控除期間が変わります。

住宅の省エネ性能対象となる借入限度額
(子育て世帯・若者夫婦世帯(※))
対象となる借入限度額
(その他の世帯)
長期優良住宅
低炭素住宅
5,000万円4,500万円
ZEH水準省エネ住宅4,500万円3,500万円
省エネ基準適合住宅4,000万円3,000万円
その他の住宅0円0円

※子育て世帯:19歳未満の扶養親族(子供など)がいる世帯
※若者夫婦世帯:夫婦どちらかが40歳未満である夫婦世帯

上記の表でもわかる通り、住宅ローン控除の制度を利用するためには、省エネ性(断熱性)の高い住宅であることが条件です(新築住宅の場合のみ)。

控除額の目安(1人のみローン契約・収入合算ローン)

  • ローンの条件:金利1.94%・35年・ボーナス払いなし
  • 申告者:子育て世帯もしくは若者夫婦世帯
  • 月々の返済額:131,276円
  • 年間返済額:1,575,312円
  • 総返済額:55,135,920円
  • 住宅の種類:ZEH水準省エネ住宅(対象借入額4,500万円)
返済年数年末時点での残債控除額目安
1年43,424,688円303,972円
2年41,849,376円292,945円
3年40,274,064円281,918円
4年38,698,752円270,891円
5年37,123,440円259,864円
6年35,548,128円248,836円
7年33,972,816円237,809円
8年32,397,504円226,782円
9年30,822,192円215,755円
10年29,246,880円204,728円
11年27,671,568円193,700円
12年26,096,256円182,673円
13年24,520,944円171,646円

総控除額:3,091,519円

控除額の目安(2人がローン契約・ペアローン)

  • ローンの条件:金利1.94%・35年・ボーナス払いなし
  • 申告者:子育て世帯もしくは若者夫婦世帯
  • 借り入額の割合:夫2,500万円・妻1,500万円
  • 月々の返済額:夫82,047円・妻49,228円
  • 年間返済額:夫984,564円・妻590,736円
  • 総返済額:夫34,459,740円・妻20,675,760円
  • 住宅の種類:ZEH水準省エネ住宅(対象借入額4,500万円)

【夫(借入金額2,500万円)】

返済年数年末時点での残債控除額目安
1年33,475,176円234,326円
2年32,490,612円227,434円
3年31,506,048円220,542円
4年30,521,484円213,650円
5年29,536,920円206,758円
6年28,552,356円199,866円
7年27,567,792円192,974円
8年26,583,228円186,082円
9年25,598,664円179,190円
10年24,614,100円172,298円
11年23,629,536円165,406円
12年22,644,972円158,514円
13年21,660,408円151,622円

【妻(借入金額1,500万円)】

返済年数年末時点での残債控除額目安
1年20,085,024円140,595円
2年19,494,288円136,460円
3年18,903,552円132,325円
4年18,312,816円128,190円
5年17,722,080円124,055円
6年17,131,344円119,919円
7年16,540,608円115,784円
8年15,949,872円111,649円
9年15,359,136円107,514円
10年14,768,400円103,379円
11年14,177,664円99,244円
12年13,586,928円95,108円
13年12,996,192円90,973円

総控除額:4,013,857円

共働き世帯でご夫婦それぞれローンを組むと、実質、控除の対象となる借入上限額が9,000万円(子育て世帯・若者夫婦世帯の場合)に引き上げられるため、税制面でお得になる可能性があります。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームの新築をご検討中の方は、『鬼丸ハウス』がご家族の要望を丁寧に伺い、土地探しから住宅のプランニングまでワンストップでサポートいたします。

リーズナブルな価格で高気密・高断熱・高耐震のハイクオリティ住宅を提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

「住宅ローンの返済がきつい」と後悔しないための資金計画ポイント

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建築実例「福岡市東区

住宅ローンを利用して家を建てる際には、後で返済が厳しくなり後悔しないように、資金計画に関するポイントを押さえておく必要があります。

土地購入・住宅のトータルコストを把握する

住宅ローンの計画を立てる際は、まず土地購入と住宅にかかるトータルコストを把握するところから始めましょう。

不動産仲介業者とハウスメーカーなどの建築会社へそれぞれ相談する方法もありますが、どちらも1社に依頼する方法もおすすめです。

土地探しからハウスメーカーに依頼すると、理想的な住まいを建てるのにふさわしい土地を提案してもらえて、トータルでかかる費用を早い段階で把握できます。

返済期間を長くして月々の返済負担を抑える

月々返済できるか不安な方や、将来収入が減る可能性のある方は、返済期間を長くする方法も検討しましょう。

ただし、返済期間が長くなるほど総返済額は増えるので、月々の負担と人生設計のバランスを見て計画することが重要です。

ボーナス払いにしない

住宅ローンには、ボーナス月(原則6月・12月の2回)に返済額を上乗せするプランがあり、ボーナス払いすると月々の返済額を減らせます。

ただし、ボーナス支給額は変動する可能性があるため、ボーナス払いせず余剰金を繰越返済する方法の方が確実です。

金利引き下げメニューをチェックする

各金融機関では、金利引き下げメニューを取り揃えています。

  • 子育て支援プラン
  • 省エネ住宅プラン
  • 地方移住支援プラン
  • 空き家対策プラン

これらを利用すると、通常の金利より引き下げを受けられます。

0.5%でも金利が下がると年間返済額や総返済額に多く影響しますので、詳しくは金融機関へお問い合わせください。

省エネ住宅にして税控除額を上げる

省エネ住宅(長期優良住宅やZEH水準省エネ住宅など)にすると、ローン金利の引き下げを受けられる可能性がある上に、ローン控除の対象となる借入金額が増えます。

また、省エネ性・断熱性の高い住宅は月々の光熱費を削減できる点もポイントです。

余裕がある時に繰り上げ返済する

ローンの総返済額を減らすためには、繰上げ返済する方法が一番です。

繰上げ返済には2つのタイプがあります。

  • 返済期間を短縮できる「期間短縮型」
  • 月々の返済額を減らせる「返済額軽減型」

どちらも総返済額を減らせますが、より効果的なのは期間短縮型です。

繰上げ返済はほとんどの金融機関で1円からできますので、家計に無理のない範囲で活用しましょう。

ただし、住宅ローン控除期間である13年間は、繰上げ返済しない方がより多くの控除を受けられます。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアの『鬼丸ハウス』が、“家賃並み月々6万円”から購入できる高品質&ハイデザインな住宅を提案いたしますのでお任せください。

まとめ

共働き世帯で4,000万円の住宅ローンを組む場合、「ローンのタイプ・年収・月々の返済額・税控除額」を総合的にチェックして、無理のない資金計画を立てることが重要です。

これからマイホーム計画を始める方は、土地探し・ローン相談などの資金計画・住宅の設計施工をまとめて相談できるハウスメーカーがおすすめです。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアで「どんな家を建てられるか知りたい」「土地探しから敷地条件、家の設計施工までワンストップで任せられるハウスメーカーを探している」という方は、『鬼丸ハウス』にご相談ください。

Contact

  • 鬼丸ハウス本社

    〒800-0213
    福岡県北九州市小倉南区中曽根東2-13-16

    093-383-9382(10:00〜18:00)

    [営業]9:00~18:00
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